13年前の今日、僕はベルリンにいました。プラハ旅行が主体で、日本からの直行便がないという理由でベルリンに立ち寄り、何の意図も無く「ベルリンの壁博物館」に立ち寄ったその日が、まさに壁が崩壊したその日でした。
壁の崩壊から25年。世界は大きく変わりました。
奇しくも同じ年の6月に中国では第二次天安門事件が発生。そして現在の香港では民主化を求めて学生を中心とした人々が40日にもわたる違法占拠を続けています。民主化という観点で、大きく変わった地域とあまり大きな変化がない地域。どちらが良いのか、正直判断が難しいところもあります。しかし少なくとも、壁があるより、ない方があるべき姿だろうな、と思います。
中国と香港には今も見えない壁があります。一国二制度により保証された独自の法制度、立法・行政システム、税体系、独自通貨、言語等。依然として中国と香港を行き来するには国境にてイミグレを通過する必要もあります。2047年に一国一制度になったとき、これらの壁がどうなるのか。25年前のベルリンのように、誰の血も流さず平和的に壁がなくなるといいのですが。