2006年に発刊されたこの経済小説。2002年に発生した三菱自動車による不祥事を元に書かれた作品ですが、今年に入って発覚した三菱自動車の新たな偽装事件で、再度注目を浴びていました。
三菱自動車、歪んだ「エリート意識」の末路〜10年前に書かれた池井戸潤『空飛ぶタイヤ』の洞察力がスゴい:現代ビジネス
上下巻、結構なボリュームがありますが、止めることが出来ず一気に読んでしまいました。大手財閥企業のさもありなんという内部の人の言動、そしてそれが一向に改まらないというところはまさに現実と同じ。できすぎなくらい秀逸な小説です。
そして大手企業で働く人達の傲慢さ...どうにもならないんですかね、潰れないと。