黄之鋒、タイ入国時に拘束、その後強制送還。

タイの最高学府、チュラロンコン大学の講演に招かれた黄之鋒(ジョシュア・ウォン)が、昨晩遅くにタイ入国時、身柄を拘束されたそうです。

Hong Kong activist Joshua Wong detained in Bangkok by Thai authorities: South China Morning Post

Hong Kong activist Joshua Wong detained in Thailand 'at China's request' - reports: The Guardian

Hong Kong activist Joshua Wong 'detained in Thailand': BBC

Party: Hong Kong protest leader Joshua Wong detained in Thailand: CNN

10時間以上拘束されたあと、香港へ強制送還。どうなることかと思いましたが、ご本人は無事香港に戻ってきたので、安心しました。

Blacklisted: Hong Kong democracy activist Joshua Wong deported from Thailand at Beijing's request: South China Morning Post

今回の一件は、中国政府からタイ政府へ、民主化運動家の危険人物が来るからブラックリストに載せて対処をしてほしい、という要望が来たことに基づいているようで、タイ政府高官も中国の関与を認めています。

Activist Joshua Wong Has Returned to Hong Kong After Being Denied Entry to Thailand: Time

そもそもタイ軍事政府は親中であり、昨年から銅鑼灣書店の関係者である桂民海が秘密裏に中国へ連行されていたり(タイ政府の関与は不明ですが、こんなことが起これば他国政府なら正式に苦情を出すはず)、ウイグル族109人を中国の求めに応じて強制送還するなど、中国・香港の民主化活動をしている人には鬼門のハズ。そのリスクを冒して飛んだ黄之鋒も、見通しが甘かったと言えるでしょう。

最近は香港立法會史上最年少議員となった羅冠聰(ネイサン・ロー)へ注目が移り、気が緩んでいたのかもしれません。しかしまぁ、タイ政府よオマエもか、と非常に残念な気持ちでいっぱいです。