『香港独立戦争 上・下』読了

1996年12月と1997年1月にそれぞれ上下巻が発刊されたこの小説。

2014年の雨傘運動を彷彿させるような、香港大学の教授のアドバイスの元で行われた学生による占拠運動と、それを人道的立場から支援する英国・日本、そして香港独立を力でねじ伏せようとする中国の戦い。雨傘運動の後に書かれたのかと思って驚きました。占拠をする学生達の目印の一つが黄色のリボンだったりするし。

空・海軍の戦闘シーンなどが多いのはこの作家の特徴のようですが、そのあたりは僕の興味の範囲外で。各プレイヤー達の駆け引きが、雨傘運動の香港を知るものにとっては非常に生々しく、興味深く読めました。

雨傘運動もこのような動きがあったら...物騒ではありますが、「ありそうでなかった並行未来」のように思えてなりません。

香港独立戦争 上 (C★NOVELS)
中央公論新社 (2013-05-24)
売り上げランキング: 125,432
香港独立戦争 下 (C★NOVELS)
中央公論新社 (2013-05-24)
売り上げランキング: 119,481