『ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望』読了

『シカゴ・トリビューン』と『ニューヨーカー』の特派員として北京赴任していた著者による著書。北京だけではなく必要に応じて様々な場所にいる人々に取材し、2000年代から2010年代初頭の中国で生き抜いている人々のことを纏めています。

中国専門ジャーナリストのふるまいよしこさんによる書評も参考になると思うのでリンクを張っておきます。

『ネオ・チャイナ 富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望』:HONZ

書評の中で触れられている『中国グローバル化の深層 「未完の大国」が世界を変える』も手元にあってまだ未読なのですが、楽しみです。

本書は本当に分厚くボリュームたっぷりですが、サクサク読めてしまいました。情報量が多いものの、たくましく生き抜いている人々から政府、制度のために虐げられている人々まで、様々な人々の物語を描き出していて、読んでいて飽きません。また今中国国外でも有名人である艾未未、林毅夫、韓寒、陳光誠等とのやりとりも記されています。

西洋の視点から、中国で、中国人として生きている人々の苦悩と野望を知るには非常に良い本です。

ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望
エヴァン・オズノス
白水社
売り上げランキング: 213,268