1980年代に30台の半ばで都市銀行から外資系投資銀行(モルガン・スタンレーがモデル)に移籍した日本人を主な主人公とし、もう二人同じくインベストメントバンカーとして日本人を描き、2000年代前半くらいまでの20年余りの時代を描ききった大著。
1980年代の日本の銀行・証券業界を外資系投資銀行から見ており、日本の金融機関がどれほど遅れていたかということを思い知らされます。米国側も相当進化しているので、今もその遅れは縮まっていないのではないかと思ってしまうほど。
実名や(微妙に名前を変えた)仮名で出てくる金融機関、事業会社、人名によって、虚実入り交じってバブル前後の日本の一コマを改めて復習できました。上下巻でかなり分厚い小説ですが、経済小説が好きな人にはオススメです。
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