中国におけるニセモノ・コピー品について纏めた本か、と思い、積読状態で3年ほど経ってしまってからようやく手に取りました。
が、意外や意外、内容はものすごく硬派で、単なるニセモノのお話ではなく、所謂「山寨携帯電話」の勃興をヘンリー・フォードが行ったマスプロダクションと対比させ、新しい経営・生産方式として様々な角度から分析をしています。
スマフォ時代になってからあまり山寨という言葉は聞かなくなりましたが、今でも深圳などでは緩やかにアライアンスを組みながらITガジェットを作っているメーカが星の数ほどおり、本書で言うとおり山寨という経営・生産方式が根付いているのでしょう。非常に面白く読みごたえある本でした。