なぜオウムはサリンを撒いたのか。麻原は何を考えていたのか。何をしたかったのか。オウム裁判の最大の問題点は何か。知ってほしいし気づいてほしい。その思いで『A3』無料公開します。まだレイアウト不完全な箇所があるけれど、一人でも多くの人に読んでほしいから。https://t.co/ERLwm0cWib
— 森達也(映画監督・作家) (@MoriTatsuyaInfo) 2019年1月24日
今年初め、こんなツイートが回ってきて、敢えてKindle版を購入。これまでオウム真理教の起こした事件についてはざっと新聞で見た程度ですが、確かに麻原彰晃の裁判中の言動のおかしさなどには詐病なのかな、位には思っていました。
しかし本書を読んで、アメリカにおける9.11のように、日本においてもサリン事件によって善悪の二元論が幅をきかせるようになり、悪を叩くためならなんでも許されるような雰囲気が生まれたとのこと。サリン事件以前について、まだ自分が子供だったこともあり、そこまでの社会の変化を感じたことはないものの、現在の日本においては推定無罪も働かず、疑いがある段階でメディア含め総叩きが行われているのは確かにその通り。なんとも生きづらいなぁと感じています。
2018年に死刑執行されてしまったので、もう後戻りは出来ないのでしょうね。