『首都感染』読了

武漢肺炎禍を予言したかのような小説、と噂を聞き、読んでみました。

小説の中では強毒性新型鳥インフルエンザの大流行で致死率が60%にも達する、というところが大きく違いますが、小説中に出てくる専門用語は今回の武漢肺炎禍で初めて知った単語が頻繁に出てきます。中国雲南省付近を感染源とし、世界中に広がっていったこの新型インフルエンザ、日本では中国便の検疫強化から始まり、国際空港封鎖、そして首都封鎖まで行って封じ込めを成功させています。

小説のような案が取り得るのはまさに小説だからであって、現実問題難しいですが、リアリティありすぎて読んでいて怖かったです。今年イチオシと言って良いくらいの小説でした。

首都感染 (講談社文庫)
高嶋 哲夫
講談社 (2013-11-15)
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