悪名高き中国の一人っ子政策について、中国でのジャーナリストとしての経験を元に書き上げた、貴重な本。
のっけから、文化大革命のため一人っ子政策について提言をまとめたのがロケット科学者だったという衝撃的な話から始まり、その政策の実施を通じた中国の価値観の変化や男尊女卑の考え方などを、様々な取材を通じて纏めています。非常に良書です。
本書を読んでいて思い出したのがMBA時代の中国人クラスメートとの会話。兄弟がいると聞いて、一人っ子政策には抜け穴があるのか?と聞いたら「歳がばれるね(笑)」と言われ、本政策が始まったのが1980年からであることを思い出したのでした。