ブラックストーン創業者である著者による自伝的内容。
もちろん中心となるのはブラックストーンという世界有数のPEファームなのですが、エピローグにて、創業当時、MITの基金チームに雨の中アポをすっぽかされるほど、想定に反して全然うまく資金が集まらなかったり、創業したてのブルームバーグへの投資を見送ったり、(名前が似てて紛らわしいなと思っていた)ブラックロックが元々ブラックストーンの一部門で、経営方針で対立の上別々の道を歩むことになりこれも手痛い失敗として書いていて、たくさんの失敗談も載せています。
それでも、ブラックストーンを世界最大級のPEファームに育て上げ、そこで得た利益を元に清華大学をはじめとした名だたる大学へ寄付を行ったりした著者の人生は、他の誰かに簡単にまねできるようなものではないなぁと思いながら読み終えました。