ジャパナビりえ的香港TV道:香港精神 - livedoor Blog(ブログ)
りえさんのblogにあった『消費救市(お金を使えば市場を救う)』という言葉、非常に共感。香港をまた好きになりました。
金は天下の回りもの、とはよく言ったモノで、資本主義経済においてお金は血液と同じ。循環させなければ壊死してしまいます。不況の時ほどお金を使って景気をよくしよう、という考えが香港の一般市民に浸透している、というのはさすが世界でもっとも資本主義が発達している都市だけあります。
日本ではやっぱり不況になると財布のひもを締めたがる傾向があります。しかしそうすると製品/サービスが売れず、企業の売り上げが落ち、従業員の年収が減り、可処分所得が減ってさらに消費を控える、という悪循環に陥ります。
この壊死状態を切り抜けるにはどうするか。手足が既に壊死している訳で、これを止めるには外科的処方として手首足首からばっさり切る必要があります。が、それはかなり痛みを伴うため、躊躇ってしまい、「壊死は手首足首で止まるだろう、体全体まで及ばないだろう」と思ってその場しのぎの対応に終始しがち。
そしてじわじわと壊死が進みます。さらに心臓が負担に耐えられずショック死ししてしまう可能性もあります。これが今の日本経済の状況だと考えています。
人々が財布のひもを締めるのは不況だから、という短期的な視野だけではないはず。長期的に見て明るい未来が待っているのなら、短期的に不況でも消費を渋らないのではないかと思います。
つまり今必要なのは給付金のような短期的・限定的な景気対策ではなく、必要以上に資金を備えなくても未来は明るいよ、というビジョンと、長期的に景気を促進するような策、たとえば1年ないし2年間所得税を3%に減税するなどではないでしょうか。