出だしから泣きそうになりました。ガマンしたけど。
2007年のライブから3年ぶりに、Twinsが完全復活!長かった...。2007年にMBA留学して以来、いつかTwinsのコンサートを観れるのではないかと思っていたのに、2008年初頭の写真流出事件のため鍾欣桐(ジリアン・チョン)が無期活動停止に追い込まれ、もしかしたらもうTwinsとして2人を観ることはないのかと思っていました。
実は2008年春にコンサートが予定されていましたが、これも中止。既に借りていた紅磡の香港體育館は急遽事務所の先輩である容祖兒 (ジョイ・ヨン)がコンサートを開くことで決着。
阿嬌の活動停止中、事務所含め回りから「Twinsは解散」と言われ続けたにもかかわらず、相方の蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)は「解散はあり得ない!」と断言し続けました。彼女のそれまでのキャリアから言えば既にTwinsが無くても十分にやっていけるし、むしろ足かせになっていたにもかかわらず、です。
Twinsというグループ名は、二人が双子のように仲が良いからつけられた名前。まさに名前の通りのユニットです。
2001年にデビューしてから香港ではトップアイドル。香港ではアイドルグループは売れない、というジンクスがありますが、後にも先にも売れ続けているのはTwinsのみ。
台湾にはTwinsと同時期にデビューしたS.H.E.がいますが、彼女達は台湾はもとより中国大陸でも大人気。Twinsには言葉の面で不利(広東語のため)ではありますが、それでも一定の人気があり、かつ普通話で歌ったアルバムも出し、これから大陸へ本格進出、というところでの写真流出事件。本当に残念でした。
僕が初めて香港に来たのは元々成龍(ジャッキー・チェン)の大ファンだから。それゆえに中国回帰直後の1997年8月に香港に初めて訪れましたが、その時はそれで満足。
本格的に香港にはまったのは、実は2001年にふらっと一人で香港に来た時、HMVで視聴したTwinsのアルバムに惹かれたから。香港でバラッド以外にこんなアップテンポの曲でも売れるのか、と驚いたものでした。
前振りが長くなりました。待ちに待ったTwinsのコンサート、ようやく観れました。20時15分開演となっていましたが、19時半過ぎには会場である香港體育館に到着。香港では開演時間は遅れるモノというのが相場(^^;。20時過ぎに会場に入りましたが、思った通り始まったのは25分押した20時40分過ぎ。
会場ではお揃いのTシャツ、帽子をかぶった集団がいます。中国人の団体旅行みたいだなぁ、と思っていたらやっぱりそうみたいで、皆さん大陸から観に来てました。というのもみなさん自分が来たエリアのプレートを掲げていたので。広東、広西、福建辺りはまだわかりますが、黒竜江や内蒙古もいてビックリ。どんだけ遠くから来てるんですか!
そしてこちらはなにやら年配の集団...彼等のTシャツのロゴ、Twinsデビュー当時に使われていたロゴ!年季が入ってるわけです(それに気付く自分もそうだけど)。
開始の合図はNokiaの携帯電話のデフォルト着信音...さすが冠スポンサー(笑)そして一曲目は『我們的紀念冊』から。冒頭に書いたように、泣きそうになりました。今まで香港で観たどのコンサートよりも、観客も盛り上がってます。みんな待ってたんだよね。
初っぱなから飛ばしてくれます。アップテンポな曲を連続して。特に『ICHIBAN興奮』から『二人世界盃』へ続く流れは、2002年に行われた『Ichiban 興奮演唱會』のDVDのオープニングと一緒!感涙です。あのDVDは何度となく観たので...。
途中、香港芸能界からビデオレター。僕の知ってる限りで挙げると、『新紮師兄2004』で阿嬌と共演した謝霆鋒(ニコラス・ツェー)。英皇娯楽集団有限公司(EEG)所属の後輩、洪卓立(ケン・ホン)。『千機變 The Twins Effect』で共演した成龍に鄭伊健(イーキン・チェン)。『下一站...天后』で共演した周麗淇(ニキ・チョウ)。EEGの仲間の王祖藍(ウォン・チョーラム)はなぜか女装で...(ドラマの撮影最中だったらしい)。最後は四大天王の一人、劉徳華(アンディ・ラウ)。豪華なメンバーによるビデオレターでした。
そして1人目のゲストで出てきたのは王祖藍。今日は女装ではなくジャージ姿でした(笑)映画で観るのと同じでしゃべり倒し、歌は歌わずに去っていきました...。おもしろ過ぎる、彼。
途中、お互いのソロの曲を交換し合い。このコンサート中このときだけ、普通話の歌を歌ってました。それは台湾の林俊傑とデュエットし、2008年の第三十一屆十大中文金曲頒獎音樂會にて全國最佳中文歌曲獎を受賞した『小酒窩』。やっぱり本土攻略はまだまだかなと感じました。
デビュー6周年を記念して発表された曲、『相愛6年』では二人は感極まって泣きながらハグ。この曲も名曲なんだよね...。
あっと言う間の2時間の本編が終了。9年もの歴史があるグループなのでやろうと思えば4,5時間くらいコンサート出来るくらいの持ち歌はあるんですけどね。しかし今回は古い歌が多めな気がする。ベスト盤的な選曲でした。
アンコールでは2人目のゲスト登場。昨年EEGに移籍していた、古巨基(レオ・クー)。3人でTwinsの曲を歌った後、彼自身の持ち歌1曲歌ってステージを下りました。
アンコール最後の曲は、僕がもっとも好きで、そして上記の通りTwinsにはまるきっかけになったデビューアルバムの1曲目、『明愛暗戀補習社』です。これを聞かなきゃTwinsのコンサートじゃない!最後の最後に持ってくるとはさすが。この曲が好きだというファンが多いんでしょう。大盛り上がりで終わったアンコール30分でした。