『解任』読了

社長就任からわずか半年、CEO就任からわずか2週間!で解任された、マイケル・ウッドフォードによる、内部告発本です。

あまり細かい数字や粉飾決済、飛ばしの様子が書かれているのではなく、彼の記憶を元にした社長就任当時から現在までの経緯を平易な文章で書いています。なので非常に読みやすくて1時間半ほどで読み終えてしまいました。

当然我田引水的なところがあるだろうからそこはさっぴくとしても、オリンパス経営陣の動きは理解しがたいです。折角良い技術をもっているのに、今後どうなるのでしょうか。

マイケル・ウッドフォードもインタビューで話していますが、こんなコーポレートガバナンスのやり方を許していては、オリンパスだけではなく日本企業全てが同じようなことをしている、と思われても仕方が無いかと思います。

マイケル・ウッドフォードはこの戦いから降りることを既に表明していますが、それでは真相は闇の中。もう少し踏ん張って欲しかったです。

解任 (ハヤカワ・ノンフィクション)
マイケル・ウッドフォード
早川書房
売り上げランキング: 724