香港の三権分立の終焉

以前このblogで触れていたことが現実になってしまいました。

Hong Kong government seeks to bar four more MPs: The Guardian

Hong Kong Launches legal bid against four pro-democracy lawmakers: AFP

Hong Kong gov't lodges legal challenges to eject four more pro-democracy lawmakers from legislature: HKFP

blogで書いた、今後議員資格剥奪の可能性があるメンバー6名のうち、梁頌恆、游蕙禎の2名以外で3名、そして長毛こと梁國雄が、行政府からの司法審査申請により議員資格剥奪の危機にあります。

本来行政、司法、立法はそれぞれ独立しており三権分立が香港においても成立していました。残念ながら今回の行政府からの立法府への干渉により、司法がそれを受け入れた場合、香港の三権分立は完全に終焉を迎えることになりそうです。要は行政府が立法府、司法の上にたち、いくらでも干渉可能であるという悪しき前例を作ってしまったわけです。

これは政治に関する事だから、ということで無視していいわけではなく。ありとあらゆる部分で同様の事が「起こりえる」状況下で、経済活動を続けるのは政治リスクが高いと判断されて当然。今後香港において外資による投資や、外資系企業の活動に関して何らかの影響が出るのではないかと思います。

せめて高等法院でひっくり返ると...すこしは希望の光が見えるのですが。