『プラチナタウン』読了

日本の少子高齢化によって荒廃している地方を、大手商社出身の町長が立て直していく物語。

町長に立候補するまでの下りはやや表現が硬いというか、こなれていない感じがしましたが、その後故郷に戻って変化を好まない人々とぶつかりながらソフト面も配慮した新しいコンセプトの老人介護施設を作っているところはなかなかリアリティがあり、面白く読めました。

面白いと書いたものの、ここで描かれている姿は決して絵空事ではなく、地方の現実。箱物行政を早く止めて、民間の力を上手く活用していかないといけないのではないかなと、自分の故郷を思い浮かべながら読み進めました。

プラチナタウン (祥伝社文庫)
楡 周平
祥伝社 (2011-07-22)
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