うちのゼミの恥をさらすようですが、現在の3年生のゼミ長が10月にゼミを抜けてしまったんです。そのために、先生が悩んだ結果女の子をゼミ長にすることにしました。
これは、先生や他のゼミ生から見れば「男がふがいないから」という風に見えると思います。実際つい最近まで僕もそう考えていたから。
うちの先生は別に男女差別論者と言うわけではないけど、やはり上に立つのは男だ、という考えのようで、女の子がゼミ長になったのは今回が初めてなんです。そういう意味では「悪しき前例」と考えておられるかも知れません。
しかし、男がふがいないとかそういう見方をやめてみると、女の子がゼミ長になったことは「良き前例」になるのではないかと思うのです。
男が、女が、ではなく、ゼミ長という仕事をこなせるかどうか、という点で見れば、現在のゼミ長が3年生の中では一番適任なわけだし、実際最初にゼミ長を決めるときも「女の子だから、ゼミ長にはすすめられない」という風に4年生でも話していたのだから。むしろ男女にこだわらずに最初から適任である人間を選んでおけばゼミ長がゼミを抜けた、と言われなくてもすんだのかも知れません。
だから、これからゼミ長を選ぶ時には「女の子だから」と言っても、実際に適任であればゼミ長に選ばれるチャンスが、増えたと思うんです。今まではそんな選択しもなかったのだから。そういう意味では「良き前例」になったと思うのです。