郵政三事業民営化について

今日の写真は、一昨日の鍋オフ97'の模様です。もりもりがノートPCに向かっているところ。見慣れた風景ですな(爆)。

と題名とは関係ない話題を一発入れたところで、本題。今読んでいる本が、小泉純一郎の「小泉純一郎の暴論・青論」です。これに題名の事柄が当然のごとく(笑)、書いてあったわけです。

僕自身は、小泉氏の考えに非常に共感できます。あれだけ既得利権が多い郵政三事業を民営化しようとするのは当然ながら政治家として非常にリスキーなわけです。だから、ホントは賛成したくても、様々な利益を考えると手を上げられない、という政治家は少なくないと思うのです。それでも、敢えてその考えに固持している小泉氏は、すごいと思います。

彼の考え方は非常にすっきりしていて、郵政省などの反論に対しても明快に答えを出しています。たとえば、「信書の秘密」を維持するためには民間に任せられない、という郵政省の反対に対して、「年末年始のはがき配達などに大量に民間人のアルバイトを雇っておいて、民間に任せられないはないだろう」というのはもっとも。

また、郵便局の中でも、一番数が多く、過疎の僻地にもある郵便局として、特定郵便局というのがあります。これはその地域の素封家の力を借りて作った郵便局で、彼らが選挙の際には集票マシンと化すのですが、彼らは公務員に準じる地位にあるが、実際には国家公務員試験に受かっているわけではないのです。しかも、ひどいことに世襲制だったりします。屋敷の軒先を貸して、変わりに局長の地位を手に入れているわけです。ちょっとおかしくないですか?

特定郵便局の実状については、とある人(現役郵便局員)から聞いたことなので、間違いはないでしょう。世襲制はひどい...。

郵政三事業を民営化することによって得られる株の利益が約10兆円、それから30万人ちかくの公務員をリストラでき、かつ民間の銀行の業務をこれまでのように圧迫することもなくなる、というのが小泉氏の考え。

さらに言えば、年々上がっているはがきなどの料金も、競争原理が働いて安くなることも考えられます。実現するのは、まだまだ抵抗が多くて難しいだろうけど、是非実現して欲しいものです。