MS vs 司法省

ようやく、米連邦地裁の判断が出ましたね。「MS独占」の事実認定。詳しいことはZDNETの特集(下記参照のこと)や、その他Web、マスコミ等で流れているので、ココでは簡単に。

この判断が出たことにより、最終的にこの裁判は司法省の全面勝訴になるだろう、というのが一般的な見方です。それでは、その結果どうなるか。まず、MSが控訴するか、もしくは和解(司法取引含む)のいずれかを選ぶことになるでしょう。

和解の場合は、何らかの規制が、MSの行動に対して張られることになります。具体的には、OS、ブラウザ等のOEM契約に関して、透明性を高める処置がもっとも「やさしい」プランでしょう。もっとも「きびしい」プランは、やはり分割でしょうね。OS部門、ビジネスアプリ部門、それからコンシューマ部門などに分割。分割論も結構強いです。

ただし、分割したからと言ってMSの支配力が弱くなるかというと、そういう保証もなく、むしろ個別の"Baby MS"が市場を今まで以上に荒らしまくる可能性もあるわけで(^^;。さらに、この業界のスピードは異常な早さですから、環境が変化して、短期間でまた吸収合併で元通り、ということも考えられます。

まぁ、いずれにせよ今回の地裁の判断は大きな一歩になったと思います。

この件とは関連のないことですが、MSKKの方では、やり手でよく雑誌にも出てくる、ビジネス部門担当の長谷川常務が辞任しました。なんでも成毛社長と馬が合わなかったとか。しかも、今年に入ってからNT販促のために、成毛社長みずからNTを売り込みしてましたが、これが見事に長谷川常務の仕事とバッティングしていたわけです。そりゃおもしろくないですよね(笑)。MSKKもどんどん良い人材が外に出ていっているんじゃないですかね。だから300万円も払って中途採用しようとしているんでしょう。この300万円ですが、ストックオプションを元に払うことにしているので、入っても数年間の縛り(権利行使はすぐには出来ないため)があるわけです。なかなかうまいこと考えますね、MSも(笑)。

そそ、ちょっと風邪がひどいため、夜の更新はしばらくなしです。お昼休みに少しずつ書いていこうと思っています。夜はさっさと寝て、早く風邪を治さないと。

http://www.zdnet.co.jp/news/special006.html