さっき、就職活動をしている知り合いのWebを見て、思ったこと。
その子は、遺伝である病気を患っていて、でも普段は普通に生活できるとのこと。で、医療関係の仕事がしたくて専門学校に通っていて、いくつか病院に就職活動に行ったそうです。
で、その子は真面目なためか、自分の病気について、正直に履歴書に書いたり、面接でも話したら、「それが理由で」落とされたらしい。
一般企業であっても、もちろんそんな「差別」は許されるべき事ではないんだけど、ましてや、病気を治療することを生業としている病院そのものが、そういった差別をしているのに、非常に驚き、かつ腹が立ちました。
もちろん、業務に支障をきたすような病気なら、仕方がないのかもしれないけど、彼女の場合はそうではないようです。おかしいよね、絶対。
彼女の病気に対する「差別」だけじゃなく、他にも差別はいっぱいがありますよね。性、体の障害、年齢...。でも、ちょっと考えればわかると思うんだけど、体の具合や、年齢による「差別」というのは、普通の健常者だっていつ「差別」される側に回るか、わからないわけです。
今日は五体満足でも、明日には交通事故で下半身不随になるかもしれない。時がたてば当然自分も老人になる。それでも、「差別」は存在する。これって、本当に他人の気持ちを考えたことがないから、「差別」が起こるのかも、と思います。自分がもし車椅子無しで生活できなくなったら、とか、老眼鏡無しでは新聞も読めなくなったら、なんて考えたこともないのでしょう。現実には当然起こりうることなのだけど。
その友達の言葉、『病気を持っていない人で、やる気の感じられない人と、病気を持っているけど、 やる気が充分にある人、どっちを採りますか? どっちを採ることが、会社にとって、有益になるのでしょうか?』あくまでも「業務に支障をきたさない」範囲の病気で、という但し書きがついて回りますが、重い言葉だと思います。