さようなら

何に対して「さようなら」かというと、往年の名機、PC-9801シリーズに、です。

そう、とうとうNECは完全にPC-9801アーキテクチャから撤退するようです。Windows 2000まではサポートするけど、Windows 98の後継OSであるMillenium(仮称)はもう対応しないとのこと。これでPC-9801シリーズは終わりですね。

もともとPC-9801シリーズはIBM-PCよりも優れた基本アーキテクチャを持っていて、非常に素晴らしいマシンでした。PC-8801FHユーザだった僕は、PC-9801シリーズは高嶺の花。所有している友達の家に行って楽しむ程度でした。80286マシンであるPC-9801RXを買ったばかりの友達の所に行って、「遙かなるオーガスタ」をプレイしたとき、ポリゴン処理のあまりの速さに涙ちょちょ切れそうになったのを今でもよく覚えてます(笑)。

が、国内最大シェアを取り、向かうもの敵なし状態になってからは、NECの商品戦略は最悪。値段はバカ高い割には、CPUを載せ換えただけの新機種投入が長く続き、いつの間にかWindowsの世の中になったのにも関わらず、独自アーキテクチャにこだわり、時代の流れに乗り遅れてしまいました。

少なくとも、Windows 95の発売と同時に、NXのようなDOS/Vアーキテクチャマシンを出していれば、今ほどの凋落は無かったはずなのに。NECの実力なら、簡単にDOS/Vを出すことも、DOS/V上でPC-9801エミュレーションをさせることも出来たはずなのに。もったいないことです。