たまっていた読書感想文(^^;。
PLATONIC SEX 飯島愛
ベストセラーになりましたね、これ。あっという間に文庫化されたので買っちゃいました。ほとんどは、丁度1年前の今頃函館に行ったときに立ち読みしちゃっているのだけど。
内容的にはそれほど衝撃的でもなくて。まぁ、ある意味AVとかにでるのはなるべくしてなったというか。やはりある意味安心出来たというのが正直な感想。成長過程で何らかの問題があるから、やっぱりそういうお仕事をしてしまうわけで。ふつーに育った女の子がでているわけではやはり無いんだなぁ、ということで安心なわけです。
読んで同情するとか、そういう本ではないし、そういうことも求めてない。そういう本でした。
プロジェクトX 6 NHKプロジェクトX制作斑編
第6巻では、Sonyのお話や屋久島のお話がでてます。特に屋久島のお話は感動。屋久島行く前に読んでおけば良かったと密かに後悔。
プラハの春 上下 春江一也
これはめっちゃはまりました。当然プラハに行ったときに読んでいたんだけど。
この本は元外務官僚の著者が、実際に68年に起こった「プラハの春運動」のさなか、プラハに駐在し、実体験した経験を元に書いた小説です。そのために、実際の史実に忠実な部分が多く、どこまでがフィクションでどこからがノンフィクションなのか、分からなくなってしまうくらい。しかもこの作品がデビュー作らしいけど、そのワリには非常に構成や描き方がうまい。
日本人大使館員の堀江と、DDR人(旧東ドイツ)のカテリーナを巡る、ラブストーリーというのがベースではあるけど、その背景には当時の政治的・文化的状況がしっかりと重ねてあって、非常に考えさせられるモノがありました。
1巻が500ページくらいある大作ですが、一気に読んでしまいました。そして、物語にでてくる道や広場を歩きながら、主人公の気分に浸っていました。とっても幸せな旅行だったなぁ、そう考えると。
ベルリンの秋 上下 春江一也
こちらは上の本の続編で、主人公は同じく堀江。彼が今度はカテリーナの娘、シルビアとの恋をする、そんな話です。ほぼ同じボリューム、そしてその背景も「プラハの春運動」がつぶされて以降のドイツを舞台に、非常にドラマチックに展開していきます。
これもベルリンで読みながら、街をそぞろ歩きしました。めっちゃおすすめです。