まつりの季節

夏だけに、まつりの季節ですね。といっても今年のまつりはただのまつりじゃありません。「政(まつり)」の季節なのです。

ホントに抜けるか伝家の宝刀、と思っていたら、すぱっとあっさりぬいてくれちゃいましたね。日本の総理大臣というのは、アメリカ合衆国大統領に比べると権力の行使に制限があり、権力が弱いとされています。なぜかというと、総理大臣は議会(日本の場合衆議院)によって選出され、アメリカの大統領は国民による直接選挙(実際には予備選挙を通じた間接選挙だけど)によって選ばれるから。

議会に選ばれる、ということは、議会の意向をムシできないということ。議会は与党が圧倒的にパワーを持ち、その与党が自民党だから、自民党の派閥の意向をくみ取って政治を執り行わないといけなかったわけです。自民党に逆らえば首、ってことです。

それを、小泉さんはトップダウンで物事をすすめ、ことごとく議会(=自民党)と対立。それが出来たのは大衆からのの高さゆえ。人気者の小泉さんを総理の座から引きずり落とせば明らかに悪者扱いされる。そうなると次の選挙で自民党が負ける、ということになり、自民党に選ばれていながら、相対するだけのパワーを持ち得たわけです。

…、と、ここまでは結構前に書いたんだけど、ちょっと忙しくて書ききらないうちに今日が公示日。そして選挙は奇しくもテロ事件史上最凶のあの事件が起こった、9/11。10年ほど前の新党ブーム以来の盛り上がりを見せてるように見えます。

が、「見えます」というのがやはりくせ者で。メディアでは連日のように選挙報道がなされていますが、実際のところ有権者のレベルまでその「熱さ」が伝わっているのかどうか。投票率でそれはわかるとは思うんですが、どうも国民は冷めている気がします。

今回の選挙戦では小泉さんは自民党で過半数を1議席でも割ったら退陣、民主党の岡田さんは政権取れなかったら代表を降りるとそれぞれ明言しています。ここまで腹くくってるんだから、有権者もしっかり政党・立候補者を観察して、投票しないといけないですよね。

政府や政治家達にもの申す機会は、国民にとっては選挙しかないんだから、こんな時こそしっかりもの申す(=投票する)ようにしないと。

僕としては、郵政民営化賛成。大体、年金一元化が軽いわけでは決してないんですが、郵政民営化も出来ない政治家が、年金一元化なぞ出来るわけがない、と思っているので、まずはそれを優先させるべきかと思います。その後議論を尽くして年金一元化や税制のあり方を検討して欲しい。

また今回の衆議院解散のために流れてしまったその他の法案に関しても、復活させて再度法案化をきっちり忘れずやることも大切。これはいちいち掲げるまでもなく、前提条件かと思います。

ところで、国民新党やら新党日本やら、出てきましたね。追いつめられて作った選挙互助会、としか見えないのですが。しっかり両党ともドメイン取ってるところが今風?それにしても新党日本のドメイン名、http://www.love-nippon.com/ってのはどうなん?

国民新党といえば綿貫の民ちゃん。僕が子供の頃から富山選出の政治家でした。いまいちぱっとせず、大臣にもなれずに終わるかと思ったら、こんなところで脚光浴びちゃいましたね。

小泉自民党に対してたいそう噛みついておられたが、党議に反して反対した政治家を一切選挙で公認しない、というのはきわめて筋が通っていて、何でそれに噛みつくかな、という感じですね。あなたも自民党にいた頃は同じようなことで党員を締め付けて、評決をコントロールしてきたはずなのに。

まー、富山は超保守的だし、民ちゃんに世話になっている(と感じている)県民も多いだろうから、当選するんだろうけど。その後どうするのか、というのが興味あります。復党するのか、民主にいくのか。新党のままでは5人以上の当選者がないと国会内での発言権も危ういから、どっかに吸収されるんでしょうね。