『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』読了

Amazon.co.jp:本: 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊

本の内容の前に、光文社の「ペーパーバックス」シリーズ。日本語と英語を併記、というのも目玉の一つらしいのだけど、読みにくいことこの上なし!その上、そりゃちょっと違うんじゃない?って単語が割り当ててあったり、何度も同じ言葉が出てくることもある。これ、いらないっすよ。マジで。

で、本の内容は、富士通という、成果主義を日本で早めに取り入れた企業がなぜ失敗したのか、という点を、元人事部の方が赤裸々に書いています。富士通がちょっと極端だっただけで、どの会社でも似たり寄ったりの状況が起こっているであろう事は、著者も指摘済み。

実際、ウチでも成果主義を取り入れていますが、実効が上がっているか微妙。評価についても、結局上の方で微調整されたら個人の好業績など吹き飛んでしまうところは富士通と同様。

だから旧来の方法に戻ろう、というわけでもなく、成果主義の良さをちゃんと引き出す評価の仕方、制度導入と共に社内文化の変革を打ち出す提案は、きわめて重要。人事関連の仕事をしている方には良い教材になるかと思います。