安心と慢心

こないだ友人夫婦の会話を聞いて、ふと思ったことです。

その夫婦はまだ結婚2年目で、共に仕事で忙しい。特に旦那さんは毎日午前様だとか。そこで奥様が「結婚する前は忙しくても毎日電話やメールがあったのに、結婚してからぱったり無くなった」とお怒り。

旦那様はやっぱり仕事が忙しくて、なかなか電話する余裕もなく、気がつくと帰る時間になっていた、という毎日とのことでした。でも奥様にしてみれば、忙しさ自体は結婚する前も一緒だったのに、結婚したら電話しなくなるというのはどういうことか!と。

どちらの言い分も分かるなぁと思いましたが、結構よくある話な気がしてきました。きっと結婚したことによって男性側は「安心」し、女性はそれを「慢心」と捉えているのでしょう。

結婚することによって、いつでも壊れる可能性のある関係から、(ある程度)強固な関係になって、男性は関係を維持するためのエネルギーを減らせるようになったと「安心」してしまうのでしょう。女性は結婚前の「まめさ」が結婚後に無くなったことが「手抜きだ、慢心だ」と思うのでしょうね。

「安心」も「慢心」もどちらも理解できるのだけど、それをどう解決するのか、というのはなかなか難しいかもしれません。敢えて言えばやはり男性側が少し譲る方が上手くいくような気がします。結婚前まではある程度の時間とエネルギーを関係維持に割いていたのに、結婚後は不要だからとばっさりカットするのではなく、べつの形で家庭生活を円滑に運営するために使う、とか。毎日の電話はしないけど家事の手伝いを多くする、とか、土日はなるべく一緒にいる、とか。

なーんて事を提案してしまうと、ますます僕と遊んでくれる人が減ってしまうなぁ(^^;。結婚しても僕とは遊んでください>男性諸君