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『The Da Vinci Code』 のDan Brownが放つ、NSAと暗号をキーにして仕上げたサスペンス小説。まだ翻訳されていないため、ペーパーバックで買ってみました。
グイグイ引き込まれるのかこれまでの作品同様。彼の作品の特徴は、以前も書いたけど細かい章立て(短いと1ページ無い章もある)と、複数の人物の視点。章ごとに視点が変わるため、長時間集中しなくても簡単に読めてしまうので、非常に読みやすいです。特に『The Da Vinci Code』と違ってこの作品は宗教学のような専門知識・専門用語を知らなくても問題ないです。コンピュータの知識が有ればなお読みやすい、という作品。
ストーリーは、世界中の情報を一元的に監視している「TRANSLATOR」というスパコンに仕掛けられたWORMを取り除こうとするSusanと、USから遙かな離れたSpainにてWORMの解読コードを探すSusanの彼Davidがメインの視点で描かれています。もちろん、その周りの人物達の視点をも描きながら起こる、ほんの24時間ほどの物語。ここら辺は『The Da Vinci Code』的でもあり、『Deception Point』的でもある。
まー、でも読んでて、どれも小道具が違うだけでストーリーの構成は似たり寄ったりだなと感じました。自立していて精神的に強い女性と、ちょっと頼りないけど知性あふれた男性が、別々の場所でそれぞれ死にそうになりながら、最終的には問題解決し、結ばれると。まぁ読む価値がないとは言わないけど、そろそろ飽きてきたかな。もう一冊、一緒に買っちゃっているので、もうしばらくDan Brownとはお付き合いが続きますが。