先日、夕飯を食べに行った話を書きました。
人気店の前で待っているとき、中国出身の若手イケメン、Kalvinが「香港では夜遅くまで老人達が働いているけど、どうしてか?」と訊ねてきました。見た目イケメンだけど結構社会問題に目を向けてるのね、とちょっと驚き(イケメンなのと相関関係は全くないわけですが)。
僕は香港人は働き者なのと老後の保障がない(年金制度がない)から、働いて生計立てるしかないんじゃないか、と答えました。それを聞いていた香港人Benが補足。香港では2000年から強制年金制度が始まり、雇用者と被雇用者がそれぞれ給与の5%を年金用に積み立てる仕組みだそうです。つまり確定拠出年金。そして積み立て先は保険会社で、そこのファンドなどを買うことになっているとのこと。
しかし上述の通り2000年からスタートした制度なので、まだ誰も年金を受けとった人はいないし、今のご老人達は恩恵に預かれないから、しばらくは老人達も働き続けるしかないんじゃないかな、と言っていました。
たまたま最近mixiのHSBCコミュにて、香港で投資会社を起業した方を見つけ、その方のblogを見たら年金制度について載っていました。
HSBC MPF インベストメント・レビュー - 前書 香港金融譚 香港から配信する世界の金融情報
5%固定ではなく、最高HK$1,000として自分で額は選べるそうです。このblogに有るように、日本のように「税金」的な意識ではなく、自分の身は自分で守る、という意識で老後の資金設計をするのは、香港では当たり前なんでしょう。HSBCの提供している年金商品について、詳しく知りたい方は上記URLから日本語訳された情報を見ることが出来ます。
K'
このファンドについては検討した事があります。
表向きは確定拠出年金ということで要はリスクに応じて、リターンも変わりますよという事になってます。
しかし物は年金ですので、万が一破綻したらしゃれにならないので受け入れ先の銀行・保険会社は香港政府から元本の保証をかなり強い口調で強制されています。
具体的には、自由選択でリスク商品に投資できるのは最高50%までで、残りはローリスクな商品で運用されます。
銀行側も、認可を剥奪されたら大変ですからこの辺はよく守っているようです。
こーじ
K'
さすがK'。検討済みとは恐れ入りました。
破綻するリスク回避というのは納得。いくら自由度が高いといっても、行きすぎないようにしてるんですね。