という内容で書こうと思っていたのだけど、ちょっとハプニングがあったのでそちらを先に。
今日は非常にお天気が良く、部屋に籠もって勉強は勿体ない!と思い、初めて九龍城砦に向かうべく、15時頃寮を出て、エレベータに向かいました。
そこで1人の女の子が立っていました。可愛い子だなー、と思っただけなんだけど、その子の方から「You are Koji?」と話しかけられ...。あれ会ったことあったっけ...と思ったら、一昨年に、MBA受験でHKUSTにキャンパスビジットをした時案内をしてくれた、Sarahでした。
こちらに来てすぐの頃、お礼と連絡のメールをして、彼女も香港に残って働いているのは知っていたけど、それ以来すっかり連絡を怠っていた上、学内で再会するとは思っておらず、びっくりしました。
その上、美人の顔と名前は忘れない、というのを密かな特技にしていたのですが、すっかり失念しているとは!!オジサン化が進んでいるなと、今日1日ブルーでした...。
ま、それはさておき。久しぶりに再会し、ちょいと近況報告した程度で、彼女はまだ学内を久しぶりに見て回りたいみたいなので、学校の入口でお別れ。僕は1人で九龍城砦に行ってきました。
行き方はMTR九龍糖駅から小巴の25Mに乗ると最後のバスストップが九龍城砦です。ちなみに九龍糖はラブホテルだらけでした...以前李小龍(ブルース・リー)の家がこちらにあり、現在ラブホテルになっている、というホームページを見たことがあったのですが、本当にここらはラブホだらけ。ラブホの隣に小学校があったりします...。いいのかこれで。
で、九龍城砦。九龍城砦についてはWikiに詳しく出ていますが、新界にありながらイギリスの直轄にならず、清朝の飛び地となっていました。冷戦時代のベルリンみたいですが。
時代を経て、イギリスも中国政府もお互い手が出せず、囚人のジレンマ的な状況に入って結局共に不干渉になりました。そして何でもありのスラム街となり、違法建築がはびこって中に入ったら二度と出れない、とまで言われるようになります。
しかし返還を控えた1994年には完全に取り壊されて、現在では九龍寨城公園(Kowloon Walled City Park)として整備されています。
こちらが遺構の一部。そのまま残されています。
九龍城砦は、良くも悪くもかつての、ちょっと怪しげな魅力を放っていた頃の香港の、影の部分。影が大きければ当然光もより輝くわけで、そういう意味では返還以後の香港は急速に影をつぶして、こぎれいになってきているなとは思います。
当時の写真については以下の日本人の方のページにふんだんにあるので、そちらもどうぞ。