実は香港を出立する直前、シンガポールから電話が入りました。
インターンシップを応募したものの玉砕した、アジアを中心に展開しているコンサルファームのシンガポール支社からの電話で、日本の某市場を対象にしたプロジェクトに参画しないか、とのオファー。
インターンは駄目だったものの、面接を担当してくれた方が是非フリーランスとしてうちに登録して、プロジェクトベースで実績を積んでみては、と言ってくれて、登録していたため、この話を頂きました。
願ってもないチャンスなので、オファーを受けることにしました。3週間ほどの間に、事前にリストアップされた日本企業に電話インタビューを行うというもの。一見簡単そうに思えて、頭の中で収入を素早く計算していましたが(笑)、やってみたらこれが大変。
日本企業におつとめの方々は非常に保守的で、中々ご協力頂けないのです。これって日本だけの特殊事情ではなくどの国でもある程度はそういう傾向があるのだろう、と思っていたのですが、仕事を振ってくれたシンガポール人のボスに言わせると、日本は極端に保守的であるそうで、ボスにとっても想定以上にインタビューが取れていない状況みたいです。書面でないとだめ、とか日本にオフィスが無いようなところは信用できない、とか…。
他にも数人日本企業担当のフリーのコンサルが参画しているようですが、僕が一番成績良いようで、是非そのノウハウを他の日本担当にも共有して欲しい、と言われました。僕の方が教えて欲しいくらいだよ、と思っていたのですが、やはり皆さん苦戦していらっしゃるようなので、うまくいった事例とうまくいかなかった事例から経験則みたいなものを伝えました。
1週間目の結果を見て、すぐにプロジェクトメンバー間のノウハウの共有を促す、というのは、上手いなと思いました。今までの自分の経験から言うと、そういうノウハウって属人的なものであり、自分自身のポジションを守るためであったり、手間をいやがったり、暗黙知を形式知に変えるのが苦手だったりして、中々出したがらない人が少なくないし、共有を促す人もあまり見たことがなかったので。
お仕事期間はまだ残っているので、残り期間も集中してがんばります。それもあって今回帰国してもほとんどどなたともお会いすることなく北京に行くことになりそうです。またもや不義理で申し訳ないです。