今日もインタビュー。但し二手に分かれて、1グループはニューデリーに残ってDrishteeやDrishteeのパートナー企業とのミーティング。もう1グループは昨日とは別の農村で、今回のプロジェクトを適用するモデル農村へインタビュー。僕は農村グループに組み込まれました。
しかも平日で渋滞が心配だと言うことで、7時に朝食、7時半に出発となりました。つ、つらい...。
バスにはDrishteeのシニアマネージャーも乗ってきてくれて、目的地に着くまでバスの中でQ&A。バスの中で少し寝れるかと思っていましたがそうもいかず。
途中トイレ休憩を入れて、4時間ほどの旅でした。着いた先はモデル農村を統括するDistribution Centre。ここには倉庫、コールセンター機能もあります。ここでもティラクと花輪で大歓迎。スゴイ歓迎ぶりにちょっとビックリです。
予想よりも到着に時間がかかったため、ここでは30分程度しか滞在せず、社員の皆さんにはあんまりインタビューが出来ませんでした。その代わり所長以下数人がここから先付き添ってくれるようなので、色々聞けそうですが。
ランチなのかな、と思ったらそんなことはなく。目的地である農村に到着。ここでまた4人一組くらいに別れていくつかのKioskやDrishteeと提携している学校訪問。僕はまず最初に学校に向かいました。
前日までのKioskを意識していましたが、実際には小規模な小学校という感じで、生徒数も50人は超えていそうな感じ。非常に成功しているようです。
ここでのインタビューはDrishteeの社員が通訳となり、校長へ行ったのですが、校長が答える前にDrishteeの社員が答えたりして、正直答えにバイアスがかかっていると感じました。
それでも聞きたいことは一通り聞けたので、別のKioskへ移動。そちらはState Bank of Indiaと提携してマイクロファイナンスを実施しているのですが、僕らのグループは店先まで連れて行かれたのに、インタビュー無しで別の拠点へ移動...。
しかし、結局時間切れということで、他の拠点は見ずに、僕とCSRコンサルタントのTakakoさんの2人だけがState Bank of Indiaの支店へ連れて行かれてインタビュー...、と思いきや、Drishteeの社員が勝手にヒンディー語で支店長に話を聞いて、答えるという、マッチポンプなインタビュー...。どうなんだそれ、と正直思いましたが。
移動に片道3時間かかっているのに実質2時間もインタビューできなくて、効率悪いなぁと思いましたが、都市から離れた農村地域に宿泊施設などもないだろうし、仕方がありません。
バスに乗って、ようやくランチ、と聞いて喜ぶ参加者一同。しかし一筋縄ではいきません...。バスに乗って小一時間ほどで、とあるホテルに到着。ホテルでランチとはなかなか豪勢だなぁと思ったのですが、バスは中庭に回ります。中庭には椅子が並べてあって、青空の下ランチは開放的で良いなと思いました。この時点で既に15時半過ぎなのですが...。
しかしよく見ると椅子はあるけどテーブルはありません。さらに並んでいる椅子に向かって、記者会見のような、長テーブルの席があります。テーブルの席の後ろにはDrishteeの大きな段幕が。
なんと地元の記者を呼んでの記者会見がランチとセットになっていました。これにはThe GIFTのスタッフも苦笑...。聞かされてなかったようです。僕らのプロジェクトもDrishteeにとって格好の広告材料、ということでしょう。道理でDistribution Centreでの大歓迎されるわけです。さらに社員が一眼レフで写真取りまくっていたので、どこかで使われるんだろうな、とは思っていましたが、まさか僕らが記者からインタビューされる側に回るとは夢にも思いませんでした...。
実際にはThe GIFTのProgramme ManagerであるEric Strysonが一通り答えてくれて、僕らの出番はなかったのですが、記者の皆さんを前に座っているのはなかなか緊張しました。それに青空の下なので暑いしヒンディー語わからないから途中で眠くなるし。
30分ほどの会見が終わって、ようやくランチ。当然カレーです...。ランチと会見がセットなのは、記者をたくさん引っ張りたいためのエサなのでは?と思ってしまいました。
食事の最中も記者にちょこっと質問されたりして。明日の朝刊に載ってるかなぁ、等と他の参加者と話しながらのランチでした。
ランチの後はDrishteeが提携している地元の病院へ。Drishteeの農村地域にあるKioskから電話遠隔医療や、ハネウェル製の診断機を使った遠隔診断など、興味深い情報を得られました。診断機にはSIMカードがささるようになっていて、GPRSでのパケット通信にて診断結果を病院に送るようになっています。当然ヒンディー語・英語両対応。
この機械は農村の女性社会起業家へレンタルされ、彼女たちが村の人々に診断を受けさせることで収入を得られる仕組みになっています。
病院見学が終わった時点で17時近く。あとは帰るだけです。帰りはずっと寝てましたが、3時間半ほどかかって20時半にホテル到着。疲れました。
そのまま食堂にて夕飯を食べました。その際ニューデリーに残ったチームも夕飯を待っていてくれたそうで、一緒にご飯を食べながらお互いの情報の共有。ニューデリーチーム、午前中はDrishteeの本社へ行って2件ミーティングを行った後、ホテルに戻って現地にある企業と電話会議を行ったそうです。
しかしテレカン用の機械を使ったのではなく普通の電話で1対1での電話会議、だったそうで、インド人以外のみんなはコミュニケーションが大変だったそうです。インド人の英語が聞き取りにくいのと、インド人がアメリカアクセントに慣れていなくてこちらのメンバーの言っていることがわからなかったり...。
21時半よりフィードバックセッション。そして明日からは各チーム毎に別れてビジネスプランを作ることになります。ということで、何をウリにするかのディスカッション。色々アイディアはあったのですが、結局は農村地域にBusiness Process Outsourcing (BPO) Centreを置き、雇用を生み出し農村地域の収入レベルを底上げしていく、というアイディアに集約。
インドはBPOのアウトソース先として有名。しかし農村地域でのBPOは未熟なインフラとスキルを持った人材が少ないため、まだまだ進出している企業はないだろう、と思っていたのですが、調べてみるとRural BPOと言われる農村地域にBPO Centreを置くBPOサービスが既に始まっているようです。
ディスカッションが終わったのが1時過ぎ。疲れ果てました...。