Global Young Leaders Programme Seventh Day

朝ご飯が8時からだったので7時半起床。朝からやっぱりカレーが出ました...。ブッフェスタイルなのでトーストなどもありますが。

8時半にホテルを出発。3時間近くかけて農村にあるDrishteeのKioskへ。ここはコンピュータ及び英語教育に、日常雑貨などを売っているお店になっていて、Drishteeのフランチャイジーなのです。製品、及び教材などは全てDrishteeから送られてきます。

ここでフランチャイジーである社会起業家、及びここで働く先生、生徒にインタビューを行ったのですが、外部からバスで人が来る事自体が非常に珍しいことらしく、あっという間にわらわらと関係ない人々が集まってきてカオス状態...。とても満足にインタビューできる状況ではありません。が、そんなことも言ってられないので、超聞き取りにくいインド英語と格闘しながらインタビューです。

30分ほどの滞在で、村を後に。次の村に行く前に、ランチです。ランチもやっぱりカレーでしたが...。

次の村までまた1時間ほどバスに乗ります。とにかく移動に時間を取られるのが難点。窓の外を眺めていると、本当に牛が放し飼い状態、というか野良牛?が。野良犬もたくさんいます。

野良豚さんもいました...。

次の村ではいくつかの小グループに分かれて行動。僕のグループは最初にカーペット工場へ行ってインタビュー。

今度も関係なさそうな人がわらわらと...。工場といっても手工業で、人員集約労働。色々話を聞いたのですが、輸出業者が原材料買い付け、デザイン、パッケージ、マーケティング、流通など、生産以外の全ての機能を持っているようで、工場側にはBuying Powerは全くない様子。搾取されている構造に見えます。

それでもそこには不満を持たず、もっと工場を拡大したいけどスキルを持った人材確保が難しいのとファイナンスの知識などがないのでどうやって資金調達したらいいかわからない、とのこと。当然この村には銀行などありません。

工場の後は小さな公園のようなところに行って、市井の人々に突撃インタビュー。こんな経験はなかなか出来ません。工場の人々含め、市井の人々は英語はしゃべれずヒンドゥー語なので、Drishteeの社員と、Cathay Pacific勤務でこのプロジェクトに参加しているインド人Alokが通訳をしてくれます。

それからDrishteeのKioskへ。ここでも午前中に訪れたのと同様の事業内容ですが、周りに人が多くなかったので、詳しく色々聞けました。

村を去る前に、The GIFTのYLP Tシャツを着て記念写真。

また3時間の道のりで、かなり疲れました...。が、これで終わりではなく。20時過ぎにホテルについて、ホテルの食堂にて夕飯。21時半から今日のインタビューに関してフィードバックセッションです。

セッションが終わったのが1時近く。なんだか10年前以上前の山田村ふれあい祭を思い出しました。あのときは遠いといっても拠点にしていた村の小学校から最大30分程度の道のりでしたが。でも毎晩フィードバックセッションを行って、その後翌日のプランの修正等していて毎日3時4時まで働いていました。今回もまさにそんな感じ。30代になって体力の衰えはさすがに隠せませんが...。

村人の印象を一言で言うと、「Happy」なのです。道が舗装されて無くても、毎日シャンプーなど使えなくても、彼らは現状の生活に満足していて、幸せなのです。これは結構やっかいで、僕らは彼らに製品・サービスを売り、雇用を生み出すようなビジネスプランを練りにやってきたわけですが、現状に満足されていると、「顧客ニーズ」を満たしにくいわけで。

さらに「寝た子を起こす」ように、彼らを資本主義社会に組み込み、消費を増やし、増やさせるために雇用を生み出す、ということが、本当に彼らを幸せにするのだろうか、と疑問に思ったり。確かに公衆衛生を向上させ、雇用を生み出し、消費財を提供することは僕らの価値観では幸せに思える気もします。が、それって開発先進国の人々の価値観の押しつけでは無かろうか、という気もするわけです。

今ココでそれを悩んでもしょうがないので、ビジネスプランを売り込むべく走り続けるしかないのですが。