Global Young Leaders Programme Tenth Day

朝7時半に起きて8時に朝食を軽く済ませてから、ミーティングルームへ。既にマーケティングチームメンバーで社会起業家向けコンサルのJolie(香港出身)は来ていて作業中。僕も作業開始です。午前中のうちに必要な情報を一通り集め、マーケティングチームリーダーのAlok(インド出身)が夜中に手直ししたスライドに必要な情報を盛り込んでいきます。

地味な作業な上、パブリックリソースしか使えないと結構大変。マーケット情報は大概リサーチセンターなどが有料のレポートを作っていますが、予算がないのでそういうネタは使えないので。仕方がないのでニュースサイトなどにある2次ソースに当たるのですが、それも記事に必要な情報しか当然載っていないので、こちらが欲しい情報の断片しかない場合が多いのです。

僕はさらにリスクマネジメントと、将来別の村へDrishteeのビジネスを拡大するためのツールボックスを作るというタスクもあったのですが、今はマーケティングを終わらせるのが最優先、ということでリスクマネジメントは香港科技大学の学部生Jacque(中国出身)にお願いし、ツールボックスは皆で後で考える、という風にスケジュール変更。力不足でちょっと情けなかったです。

夕方再度一通りスライドを流してみて、内容の確認。今度はマーケティングもOKが出ました。一安心。しかしここでファイナンスのパートでExit Planが無いことに気がついてしまいました…。ということで夕飯の時にファイナンスのパート担当のAdachiさん(日本出身)に話を振ったら、ちょっとブルーになってしまいました…申し訳ないです。もっと早く言っておけばよかったです。

ということでアドバイザのThomas Tangにもそれを伝えたら、確かにそれは必要、ということで、夕飯の後のミーティングでその話をしましょう、ということになりました。

夕飯後のミーティングにて、足りないパートの洗い出し。エグゼクティブサマリ等に続いてExit Planを足りないパートとして出しましたが、僕がアサインされることに…とほほ。しかしJolieが手伝ってくれる、というので助かりました。

また、プレゼンターも発表されました。これはThe GIFTのアドバイザによって決定。インド出身でCathay Pacificから派遣のAlokとNaveed、香港出身で香港大学学部生のOlivia、それから比較政治経済研究センターからの派遣されている中国出身のHairongの4人に決まりました。

が、その4人とThe GIFTのアドバイザのミーティング後、AlokとNaveedがアドバイザを説得して別の2人にチャンスを与えることになりました。その2人とは、JolieとOliviaのクラスメートである香港出身・香港大学学部生のVivien。Vivienは特にファイナンス担当でそちらのワークロードが重くて相当辞退したがっていましたが、最後は受諾。

ミーティングの後早速Plan作成。今回のプロジェクトの場合ちょっとやっかいなのが、IPOという選択肢はほぼあり得ない、ということ。社会的に意義のある事業、ということなので、短期で利益を生み出してExitする、という通常のビジネスの考え方は当てはまらないのです。とはいえ、投資は投資。将来のある時点で何らかのExitを考えるのは当然なので、Jolieとブレスト開始。

選択肢としては2つで、1つは10年後を目処に株式を他の社会投資家へ売る選択肢、もう一つは長期的に配当金で投資分を回収する、という選択肢。

1つ目に関して、他の社会起業家が10年後に魅力を感じるのか、という疑問はあるのですが、初期投資はハイリスクハイリターン、2nd Round以降はミドルリスクミドルリターンとなっていくため、リスクを避けつつでも社会的に意義のある事業へ投資したい、という考えを持つ社会投資家はいるのではないか、と仮定しての選択肢です。

あとは潜在的な買い手を洗い出してリスク毎に分類。そして最後のスライドでこのプランによってどれだけリターンがあるか、投資家にとって魅力的か、を示すのですが…そのパートはファイナンスのパートが終わらないと数字が出せません。ということで待ち状態に…。

夜中の2時頃、Vivienが翌日のプレゼンに備えたい、ということで退出。その代わりVincentがVivienの代わりにAdachiさんを補佐して最終チェック。その間もずっと待ち続けましたが、3時半で僕も限界。出来上がったデータをメールしてもらうことにして、先に寝ることにしました。長い一日でした…。