中国経済について

就活と読書しかない毎日でそろそろネタが切れてきたので、友人知人のblogからネタを拝借です。

Stay hungry. Stay foolish. : Six Nations 2nd Round / 一体何処へ向かっているのか

ダブリンのUniversity College Dublin Michael Smurfit Graduate Business Schoolに通われているMIKIさんのblogより、中国経済分析について、若干古いけれど日本語のページをご紹介。

マーケットの馬車馬: 実はまっとうな中国の経済政策

マーケットの馬車馬: 中国経済の行方

中国経済の情報を日本語もしくは英語で調べようと思っても、少ないんですよね。やっぱり中国語で探すのが一番。しかし統計情報等は例え政府関連が発表したモノでも信用できないのですが(^^;、他に情報がない以上それを使わざるを得なかったり。

なんで情報が信用できないかというと、情報をあげてくる一番下の層の段階から一番上(政府関連機関)まで、それぞれの層で水増しをするから。最終的に出てくる数字は虚偽になるわけです。

これは共産党による計画経済の悪習がまだまだ残っているのではないかと思っています。計画経済下では目標数字は達成することが当たり前であり、達成できないということは「あり得ない」ということになっていました。だから実態を無視して、ある程度目標を上回っているという風に各層が上乗せしてしまうんです。

ちょっと横道に逸れました。別の機会にまとめて書こうと思っていますが、中国経済を考える上で一番のキーポイントは、やっぱり共産主義による「社会主義的市場経済」である、ということだと思います。欧米の資本主義理論やマネジメント理論が通じる、と思っている人も結構いますが、そうは単純にいかないのです。

今取っている「Doing Business in China」でも、単純に中国人の気質、特性を踏まえた上でのビジネス、ということだけではなく、政府機関とりわけ共産党による横やりが入ることを前提として、どう舵取っていくか、ということを学んでいます。

そしてまがいなりにも政治的には民主主義、経済的には資本主義の日本から来て、やっぱり中国はあきらかに異質であるというのが、僕の北京在住中に感じたものでした。

一応補足しておくと、日本経済は実質的には社会資本主義経済とも言えるモノで、世界でもっとも成功した社会主義、と言っても過言ではありません。また中国は市場経済理論を中国に持ち込むに当たって相当日本経済をお手本にしています。これは中国政府機関の政治経済研究に勤務されている共産党員の方からも聞いたので間違いないです。

さらに補足。その共産党員の方曰く、日本は他のどの国とも変わっていて、共産主義支持者の割合が戦後一貫してあまり変化がないそうです。確かに選挙毎にある一定数共産党が議席を確保しています。他の国、例えばフランスなどでは右に揺れたり左に揺れたり、その時々の政情によって大幅に変化するのが普通、とのこと。