郭富城(アーロン・クォック)主演、その他に楊采妮(チャーリー・ヤン)、劉心悠(アニー・リウ)、鮑起靜(パウ・ヘイチェン)、何超儀(ジョシー・ホー)等出演。嚴浩(イム・ホー)監督作品です。
例によってあらすじは香港電影迷宮さんのblogでどうぞ。
■[見る][香港映画]《浮城》:2012-05-18 - 香港電影迷宮 blog
主人公は、香港人女性とイギリス人の間に生まれ、筲箕湾の漁民に貰われた子供。彼の一生と、東インド会社での歴史を重ねながら物語が進んでいきます。
劇中、東インド会社と出ていましたが、これは明らかにジャーディン・マセソン商会。アヘン戦争で香港割譲の原因を作った貿易商社です。配下にはThe Landmark等を持つ不動産会社置地公司(ホンコンランド)、牛乳だけではなく食品関連会社(スーパーの惠康(ウェルカム)、薬局の萬寧(マニングス)、スターバックス等のフランチャイズも手がける美心集団、セブンイレブン香港等)を配下に持つ牛奶國際有限公司、そしてマンダリン・オリエンタルホテルグループ等を持ち、今も香港経済に強い影響力を持っています。
話がそれましたが、香港電影迷宮さんのあらすじにあるように、この物語は実話を元にしていますが、一人の香港人とイギリス人のハーフの子の一生を通じて、香港という、イギリスと中国のハーフの地域の半生記を描いているように思えました。ストーリーに大きな起伏があるわけではなく、淡々と描いていますが、いろんな事を考えさせる映画でした。