『だまされて。―涙のメイド・イン・チャイナ』読了

広州郊外で米中の橋渡しをしている独立コンサルタントの著者の体験を元にした、中国製造業の裏を描いた本。

著者はペンシルベニア大学ウォートン校卒MBAホルダーですが、非常に平易な文章で読みやすく、またMBAで習うようなフレームワークなどではなく、実体験を元にわかりやすく書いているので、中国ビジネスに興味がある人は必読です。

ちなみに中国だけでは諸事情で翻訳本が出ていないらしいですが、それ以外の国では結構翻訳されているそうです。

ここに書かれている内容、特に外国企業との交渉や工場の運営については、激しくうなずきながら読んでしまいました。僕自身がそういう現場に直面したことはありませんが、これまで見聞きした情報で、ここに書かれていることが誇張ではなく実際に有り得るというのは自信を持っていえます。

邦題だけはイマイチですが、読む価値は十分有りだと思います。

だまされて。―涙のメイド・イン・チャイナ
ポール ミドラー
東洋経済新報社
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