宴の後の失望感

昨晩遅くには既に出ていました、衆議院選挙結果。毎度過度の期待をしているわけではありませんが、今回もまた失望。

自民党の大躍進はある程度想定していたので、それ自体ではなく。投票率が59%程であったということがまず一つ。40%強の人が投票すらしていないというのはどういうことでしょうか?

「自分の一票ではなにも変わらないから...」という言い訳をよく聞きますが、例えば40%の人が一つの政党に入れたらそれだけで第一党間違いなし。「自分の一票で政治を、日本を変える」という意思を持って選挙に行って欲しかったです。

あとは香港での在外投票も少なかったらしいです。情報の出所は分かりませんが、20,000人程在外留登録しているこの香港で、投票したのは500人だとか。確かに周りにも「在外選挙登録が面倒でしていなかったため投票できず」という人が何人かいました。Twitterでは「日本に帰らないと決めている永久居民組も行っていない模様」とのこと。

確かに在外選挙登録は在留届とは別に、在留3ヶ月後に行うというルールで面倒、という気持ちも分からなくはありません。が、来てまだ数ヶ月とかならまだしも、年単位で住んでて登録していないというのはちょっとなぁ、と正直思います。

日本に帰るつもりが無いから日本の選挙に興味が無い、という人だって、日本のパスポートを捨てずに利用したり、在外公館のサービスを利用していたりするはず。選挙により日本の外交がイマイチになれば、当然ビザ無しで行ける国が減ったり、在外公館で邦人に対するサービス等が悪くなる、ということは起こりえるわけで、決して他人事ではないハズです。

Facebookに在外投票しに行ったことを書いたら、マレーシア人MBAクラスメートから「海外にいてもお国の選挙に投票できるなんて素晴らしい。これこそが民主主義のあるべき姿だ」と書かれて、在外投票出来る事自体が非常に優れたシステムであることを初めて自覚しました。日本人はこのことにもっと意識すべき。

自らの意思で政府を選ぶことが出来ない国がアジアにもまだ複数存在している中で、好きこのんで一票を捨ててしまうのはどうなのか、と思わずにはいられない、今回の衆議院選挙でした。

と書いた後過去のblogを見直したら同じ事を2003年に書いてる自分がいてビックリ...というか日本人もこの時以降変わっていないのね...。