『殭屍』観ました。

錢小豪主演、その他に陳友、惠英紅、鮑起靜、盧海鵬、吳耀漢(リチャード・ン)、邵音音等出演。麥浚龍(ジュノ・マック)監督作品です。

昨年日本でキョンシーが密かにブームだったようで、『好好!キョンシーガール〜東京電視台戦記』なる深夜番組もありました。川島海荷の魅力以外観るべきところがないドラマでしたが...。

そこにきて香港の歌手、麥浚龍がとして初監督作品として1980年代のキョンシー映画『霊幻道士』のオマージュとして撮ったのがこの『殭屍』。これ、敢えてカタカナ発音にしたら『ギョンシ』、つまりキョンシーという言葉は広東語由来なのです。

話が若干脇道にそれましたが、本作の主役を演じる錢小豪は『霊幻道士』にも出ていました。吳耀漢は『霊幻道士3 キョンシーの七不思議』に出演。これはオマージュだったから、ということが監督への日本語インタビューにて語られています。

Juno Mak "Rigor Mortis":THINK PIECE

『リゴル・モルティス/死後硬直』ジュノ・マック監督&清水崇プロデューサーQ&A:OKWave

初っぱなから映像にかなり凝っているな、ということが見て取れる独特の世界観。1980年代のキョンシー映画はどちらかというとコミカルでコメディホラーという感じでしたが、本作はII級片とIIB級片の2バージョンあり、僕が観たIII級片はとことんホラー。かなり怖い映画に仕上がっています。いつもはコミカルな演技の吳耀漢も、キョンシー化した後の姿は本当に不気味。

しかし初監督ということもあってか、話の所々が途切れ途切れで、なんでこういう事が起こっているのか、説明不足感もありました。まぁ大筋には影響無いですが。