『軍中樂園』観ました。

阮經天(イーサン・ルアン)、陳建斌主演、その他に萬茜(レジーナ・ワン)、陳意涵(アイビー・チェン)、王柏傑、苗可麗等出演。鈕承澤(ニウ・チェンザー)監督作品です。

本作品は「831部隊」と呼ばれ、台湾・金門島に駐屯する国民党軍の中に存在した兵士の慰安所を舞台に描いています。このような映画が撮られる事自体驚きです。日本で従軍慰安婦を映画にしたら大問題でしょうね...。

陳意涵がヒロインのように思ってましたがそこまで出番は多くなく。そのわりには結構頑張ってセクシーシーンを演じています。

本作品は撮影中に「中国人カメラマンを軍事施設を訪問」したことで台湾の法律に触れ、大問題になった曰く付きの作品。

映画の中で、主人公の一人で陳建斌演じる海軍の教官、及び彼の友達は国共内線後、中国大陸から台湾に渡って人民解放軍と対峙したと描かれており、これが台湾の歴史の複雑さを物語っています。序盤では「なんで親元離れっぱなしで一度も戻らないんだろう?」と無邪気に考えてしまいましたが、大陸から国民党軍として台湾に渡ってしまった以上、大陸には戻れないのは当たり前...。

台湾の陽の当たらない歴史の1ページだと思いますので、是非多くの人に見てもらいたいと思えた映画でした。