昨日行われた香港立法會選挙の結果、驚くべき事が起こりました。
予想以上に民主派が議席を取り、1/3である19議席を民主派が獲得。これが今の香港の民意、ということでしょう。
香港の選挙制度では日本と違い、事前に有資格者は選挙委員会に投票者資格を申請する必要があります。これが今回の選挙実施までに過去最高の約378万人になったとのこと(ちなみに香港の人口は約736万人)。
この378万人で、投票率は58%と、前回2012年の53%を上回っています。58%ということは220万人の人が実際に投票したということです。
さらに太古城等一部の投票所では、投票終了時刻の22時半になっても長蛇の待ち行列になり、22時半までに列に並んだ人達全てを受け入れたため午前3時頃にようやく投票が終わったという、前代未聞の事態(22時半以降の受入に関しては選挙関連法に明記されているとのこと)。
いくつかニュースソースのリンクを張っておきます。
China Concerned with Election of Pro-Independence Legislators in HK
Hong Kong's Election Results Have Been Slammed in Mainland Chinese Media:TIME
香港立法会選挙 23歳活動家が史上最年少で当選:BBC NEWS JAPAN
当選者を纏めたチャートがTwitterで流れていたのでちょいと拝借。
僕が投票した、香港立法會史上最年少当選者の羅冠聡がいる一方、妻が投票した方は落選...家庭内で火種になり困りました...。ちなみに羅冠聡は雨傘運動に参加した若者らが結党した新党「香港衆志(デモシスト)」の主席。
その一方でこれまで立法會に連続当選してきた長老達が落選。世代交代劇だったという見方も出来そうです。
今回初当選した、若手民主派の面々が今後どのように立法會運営に向かっていくのか。票を投じた僕も100%楽観的に考えているわけではなく、混乱や議題の停滞などもありえるとは思います。しかしこういった道を通ることで、香港の民主主義がよりいっそう成熟していくことを期待しています。まずはお手並み拝見、というところです。