Kindleのサイトを見ていて気になったので読んでみました。
MBO(マネジメントバイアウト)によって安値で買いたたかれる既存株主として、企業へ価格決定の訴訟を起こした著者のケースを纏めたものでした。MBOは全てダメということではなく、巻末の方ではタリーズコーヒージャパンのMBOは有意義で素晴らしいと褒めています。
そういう意味では過激なアクティビストという訳では無さそうですが、幾つかの件ではTOBが公示された後敢えて最小限度の株を買い、価格決定訴訟を起こしたケースも見受けられ、著者の主張を鵜呑みにするのは危険かなとは思いました。とはいえ、幾つかのケースでは実際株主軽視があからさまな企業もあり、大手メディアでも報じられたりしているのも事実。
香港にいるため日本株を買うことはないのですが(基本海外在住の非居住者の投資口座の開設、維持は出来ない)、MBOという手法について株主視点で勉強になりました。
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