『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』読了

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最近松岡圭祐の新作出てないなーと思ったら、こんなパスティーシュ小説を出していてビックリ!

彼のこれまでの小説はいづれもうら若き女性(しかも美人で魅力的という設定)ばかりだったのが、本作品では男性、しかも中年男性です。魅力的な人々ではありますが。

実在の人物である伊藤博文が、架空の人物であるシャーロック・ホームズと知り合いだったとしたら...という設定で、虚実織り交ぜながら描かれた本作品。僕はシャーロキアンではなく、またほとんどシャーロック・ホームズは読んだことが無いですが、1998年初頭のロンドン・パリ卒業旅行に行ったときにベーカー街221Bのシャーロック・ホームズ博物館は見に行ったことがある程度。

それでもホームズ作品を読んでいたらにやりとするようなネタがあちこちに仕込まれてるなぁと思いました(あざとすぎてシャーロキアンにはNGかもしれませんが)。

主人公の二人の、長所短所両方を持ち合わせた人間くささがリアリティを感じさせ、非常に面白く読めました。非常にオススメです。

シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (講談社文庫)
松岡 圭祐
講談社 (2017-06-15)
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