ノーベル物理学賞受賞の中村氏「日本は研究者から選ばれない。上意下達が過ぎる」:ニュースイッチ
「本来、こんなにも悲惨な状況に置かれていて、米国なら市民が政府を訴える。このインタビューは日本で読まれる限り、私の言いっ放しになるだろう。官僚や政治家、市民、日本は誰も動かない。米国なら司法を通じて市民が社会を変えることができる。日本は何も変わらない。それが当たり前だ、仕方ない、と思っているから沈んでいるということに気が付くべきだ。一度すべて壊れなければ、若い世代が再興することもできないのだろう」
仰る通り、言いっ放しで終わりそうな母国...
もう一点、気になるお言葉がありました。それは二重国籍に関わる問題。
「そして官僚主義がまん延している。私はノーベル賞の際に米国の市民権を取ったことを話した。すると二重国籍は問題だと日本のパスポートは更新できなくなり、取り上げられた。同僚の在米ドイツ人研究者はノーベル賞受賞を機に特例で二つ目のパスポートが贈られた。ドイツも二重国籍を認めていない。日本の社会はノーベル賞に狂喜するが、日本の政府は官僚主義だ。この対応の差に同僚たちも驚いていた」
安倍首相は中村教授がノーベル物理学賞受賞時『赤﨑勇氏、天野浩氏、中村修二氏に本年のノーベル物理学賞の受賞が決定しました。日本人として20人目、21人目、22人目の受賞を、心からお慶び申し上げます。』というコメントを出していましたが、その後外務省は教授のパスポート更新を拒否し、取り上げたとのこと。ちょっと酷い対応ですね。
この点についてはシンガポール在住のうにうにさんが纏めていらっしゃるので以下のリンクをご参照下さい。