『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』読了

7年目の3.11を迎える前に、本書を読んでみました。初版は2012年11月22日、あの大震災から1年半が経った頃。

この本では福島第一原発に関わった人々を善悪等で色分けするのでは無く、インタビューで聞いたことを時系列で書いています。これまで他の本やメディアで取り上げられてきた、当時の所長吉田さんや官邸の人々だけではなく、現場で被害を食い止めようと限界を超えて奮闘していた人々の正直な思いも、ここで書かれていて、読んでいて涙が出そうでした。

フクイチが壊滅的な状況にぎりぎりでならなかったのはこういう人達の頑張りのおかげでありつつも、あまり紹介されること無く時間が過ぎてしまったのだなぁと思いました。

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
門田 隆将
PHP研究所
売り上げランキング: 9,878