『だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人』読了

以前読んだ『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』の著者が、バンコクのコールセンターで働く日本人達を取材したレポ。

香港では賃料の高さももあり日本人が働くようなコールセンターはないですが、大連などでは多くあると聞きます。日本国内の顧客向けコールセンターであれば確かに日本語の受け答えがしっかり出来ていればそれ以外に特殊なスキルや学歴も要らないため、手っ取り早く海外に住んでみたいという人が飛びつきやすいです。

ただ本書にもあるように、ここで働くと賃金は生活ぎりぎりになるし、スキルアップ、キャリアアップにも繋がらないため、日本に帰って仕事を見つけるのにも苦労する状況になり、詰んでしまう可能性が高いです。

そんなコールセンターで働く人々に寄り添い、どのような人生を歩んできたのか、まとめ上げています。読み応えはあるものの、読後重い気分なる本でした。