『低俗喜劇』観ました。

杜汶澤(チャップマン・トー)主演、その他に鄭中基(ロナルド・チェン)、陳靜(ダダ・チャン)、邵音音(スーザン・ショウ)、田蕊妮(クリスタル・ティン)、鄭丹瑞(ローレンス・チェン)、鄒凱光(マット・チョウ)、周俊偉(ローレンス・チョウ)、谷徳昭(ヴィンセント・コック)、麥玲玲(マック・リンリン)、葉山豪(ハヤマ・ヒロ)、薛凱琪(フィオナ・シッ)楊千嬅(ミリアム・ヨン)等出演。彭浩翔(パン・ホーチョン)監督作品です。

例によってあらすじは香港電影迷宮さんのblogでどうぞ。

■[見る][香港映画]《低俗喜劇》:2012-03-31 - 香港電影迷宮 blog

こちらには鋭い指摘があるblogがありました。

■[香港映画]いやもうホントに「低俗喜劇」だからwww:大陸大熊猫は香港の夢を見る

久し振りの三級片。三級片とはエログロナンセンスな映画に対して青少年は観ちゃダメよ、というレーティング。エロな映像はほとんどありませんが、下ネタや広東語のスラングが出まくり。良い子は観ちゃダメです(笑)

なので広東語が分からないと100%の面白さは体感出来ないんだろうなと思います。さらに途中客家語も出てくるし、わけ分かりません。

杜汶澤と薛凱琪のコンビは...最近多すぎ。しかし薛凱琪以外に20代後半で良い演技をする香港人女優がいないんでしょうね。今作品は大陸での上映をはなからあきらめている(笑)映画なので、中国人女優は無し。だから仕方が無いのかも。

さらに田蕊妮は杜汶澤の奥さんなのですが、劇中は別れた夫婦を演じています。彼等の子供役で出てきたのは...彼等の実子!娘を子役として使うとは、安上がりな方法を使います(笑)

ストーリーとしては、売れないプロデューサー役の杜汶澤が、映画の裏にある製作秘話を映画界志望の学生達の前で語る、という形で、様々な爆笑話を繰り広げていくというもの。これは今の香港の映画界に対する風刺も含んでいるんだろうなぁと思いながら観てました。

映画終了後、なんと杜汶澤、田蕊妮そして陳静がお礼の挨拶に登場!道理で三級片香港映画なのに満席なわけです。

広東語での挨拶なのでほとんど分かりませんでしたが、最後は「香港人のために作った映画なので、皆さんで香港映画をもっと盛り上げて」と言っていたようでした。その気持ちよく分かります。低予算かもしれないけど、こういう映画ですら作るのが難しいのが今の香港映画界。ぜひ頑張って欲しいし、僕ももっと映画館で観ようと思いました。

劇場出るときにお土産を頂きました。ウチワとはじけるキャンディー。なぜこのキャンディーなのかは、映画を観た人のみに分かるでしょう...。