山一証券の子会社である山一情報システム(SIS)、という会社があります。これが12/2の日経新聞によると、EDS社に全従業員が引き受けら得ることになったそうです。これで少しは従業員の再雇用問題が前進したようです。
ただ、SISにとって一概に良いことだとは思えないのです。EDSに入りたかったけど内定がとれずにSISに入ったという人なら良いのでしょうけど(^^;。
なぜかというと、EDS社は日本においてアウトソーシング事業を強化しようとしているところで、このSIS従業員の引き取りを申し出たわけです。ということは、SISの元社員は、アウトソーシングでどんどん出向という形になる可能性が高いと思うのです。つまりEDS内部にとどまって出世していくことは難しいのではないか、ということです。
それに内部にいても、「元SIS」という目で見られることも考えられます。吸収合併というのは難しいものです。特に日本の企業の場合。終身雇用を前提にしている人が多いから。
さらに問題点として日経新聞によると、SISは新システムなどの設備によって400億円近くの負債も持っているらしいです。これをどうするか。まだ解決できてないわけです。顧客企業との信用の問題もあるだろうから、簡単にEDSに引き受けてもらうわけにもいかないだろうし。前途は多難です。