ジュリアナ東京、ヴェルファーレといった大型ディスコを成功させた後、人材派遣のグッドウィル、そして介護サービスのコムスンの会長である、折口さんの本。
僕の働いている会社の元親会社である、日商岩井出身であることは知っていたのですが、実は防衛大出身で、高校も自衛隊の高校に通っていた異色の存在。その理由も、自営業だった父親の会社が倒産し、少しでも家にお金を入れるためだった、というのだから、意外。大型ディスコを成功させ、見た目もカッコイイためハデな印象がありました。
実際読んでみると、PJの野口さんの本よりも明確に、どんな人にでも成功するチャンスがあるということを書いています。現在日経新聞の土曜版の「プラス」の中でコラムを書いていますが、そこでも出てきた言葉、「結果には必ず原因があり、その原因を創り出すことこそ成功の秘訣」というのは、確かになと思いました。運ではなく、実力で原因を作り込む、というのは読み手にとっても参考になります。
また本の中では「センターピン理論」というのを度々取り上げていますが、こちらはボーリングで比喩したもので、ストライクを取るためにはセンターピンを倒す必要がある、つまり物事の本質(=センターピン)をつかめれば成功できる、というもの。
僕もここは非常に共感しました。数年前、MakeITの勉強会の時、どんな人が入社してきて欲しいかという話が出たことがあり、僕は本質を見極められる能力を持った人が欲しい、と言ったことがあったので。しかしその場では「そんな人は滅多にいないよ」と一笑に付されてしまいました。まー確かにゴロゴロいる人材ではありません。
そのほかにも介護事業に関する考え方とか、結構考え方が似ていて、刺激を受けました。折口さんに良い印象を持ってない人にこそ、薦めたい本です。