香港の民主化デモについて その13

先週の旺角占拠の強制排除を受けて、雨傘革命にまた大きな動きが今週ありました。

11月30日未明、雨傘革命の中心となっている2つの学生団体、學聯と學民思潮が、抗議行動をエスカレートするとし、政府本部を包囲して警官隊と衝突、多数のけが人と逮捕者が出ました

12月1日になり、學聯と學民思潮共にこの行動は失敗であったと認め、學聯の代表である周永康がその失敗宣言をしています。このように、現在の雨傘革命は迷走し始めている状況です。それを的確に描いているのが、以下のblogです。

香港民主派の苦戦:東京イラスト写真日記

学生達の過激な行動は間違いだったのは明白ですが、先週の旺角占拠の強制排除の方法も含め、今回の香港政府、香港警察の対応もかなり過激だったのは間違いなく。現在国連の人権委員会へ訴えるための署名活動が行われています。

また過激な行動での状況打開が難しいと悟った学生達は、次の方法としてハンガーストライキに入りました。

香港デモ、発起人が「降伏」 学生リーダーは「絶食宣言」でハンガーストライキを開始【雨傘革命】:ハフィントンポスト

ハンガーストライキに入った黃之鋒(ジョシュア・ウォン)は學民思潮の創設者。現在米タイム誌の「今年の人」投票で3位になっています。まだまだ投票受付中。

Vote Now: Who Should Be TIME's Person of the Year?:TIME

各種行動、方法論の是非はともかく、彼らの『絕食宣言』の最後の一文は、全ての人にとって真剣に考えるべき言葉だと思いました。

我們的未來,我們會奪回來。

自分達の未来は、自分達でつかみ取る。未来は誰かが分け与えてくれるものではなく、自分達で切り開くもの。漫画やアニメの台詞のようですが、本来こうあるべきなのです。青臭い言葉かもしれないけど、非常に重要。

今日本ではまた不毛な衆議院選挙が行われようとしていますが、選挙も未来を切り開くための1つの方法。「自分の一票で世の中が劇的に変わるわけじゃないから、興味が無い/選挙に行かない」というのは明らかに誤り。しっかり考えて投票すべきだと改めて思いました。