2015年に発刊された経済小説ですが、舞台は大喪の礼、つまり平成が始まった直後から始まります。読んでいて2000年以前に発刊された本かと思ってました...それぐらい時代錯誤なことがいっぱい。出身高校や大学でその人の能力、評価を考えたり、妻や娘が夫/父を立てるのを当たり前とするところ等...。
そういうところはさておき、カリスマ的創業社長が亡くなった後の企業が後継者選びに失敗し、衰退していく様を描いています。ユニクロに関する批評本でも後継者選びに何度も失敗していることが書かれていましたが、小説でもユニクロやソフトバンクを念頭に置いているような書き方で、非常に考えさせられました。
