2004年7月アーカイブ

筆者は比較的好奇心旺盛というか、新しいことに挑戦したり、行ったことの無い場所に行くのが好きです。下手の横好き的な面があることも事実ですが、それでも「前向きな」人だと思われがちです。ただ、筆者の中にはすごく「後ろ向きな」面があって、その後ろ向きな部分を隠すために、あるいは忘れ去ろうと無意識に行動するうちに、空元気にも近い前向きな行動が表に現れている、とでも言いましょうか。

> こんなにいっぱいの君の抜け殻集めて
> 無駄なものに囲まれて過ごすのも幸せと知った

槙原敬之の歌の一節ですが、強く共感します。筆者の考え方の根底はまさにこれです。この歌詞では「君」とは過去の恋人ですが、対象を「友達、過去に経験した事柄、時間を過ごした場所」といったものまで広げるならば、筆者はそれらをなるべく自分の手の届くところにずっと置いておきたいと思っています。だから引越しは好きじゃないし、人と音信不通になることも嫌い、物や写真は貯まる一方・・・。

人間の心というのは、うちのアパートの押入れのようにスペースが決まっているものではなくて、抜け殻をいくらでも蓄えておけるものだと思います。人によっては、いくらスペースがあっても、それを蓄えるのを拒否して捨ててしまう人もいます。抜け殻をどのように扱うかはその人次第。しかし、過去があるから今の自分があるわけで、今の自分を知るためにも過去の様々な抜け殻は、整理して持っておくべきだと思うのですが。

いろいろ理屈を並べ立てましたが、単純に、抜け殻を捨て去る勇気が筆者には無いだけなのかもしれません。あるいは抜け殻を抜け殻と認めること自体が出来ない、過去を肴に酒を飲む弱い人間なのかもしれません。

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